以前、アフリカで流行している結核に対して、薬と併用しながら日本式のお灸を使い治療効果を上げているという話がラジオから流れてきました。
「アフリカでお灸??」思わず手を止めて聞いてしまいました。
話を要約すると、「アフリカの貧困地域の結核を患う人々は劣悪な環境の中で生活し、十分な医療施設も整っておらず、高価な薬も使えないなどの状況下で多くの命が失われ、症状に苦しみ続けている人々がいるということ。支援により薬を使えても薬の副作用である酷い関節痛や疲労感で辛い思いをしていること。これらに対して日本式の透熱灸(米粒大の小さなもぐさの灸)を薬と併用しながら補助治療として行った結果、副作用が緩和され生活の質が改善、食欲が出て、体力が戻り、免疫力が向上したなどの効果が得られ、このお灸の試みは他の地域でも広がっている」という話でした。
これを聞いた時、私は鍼灸師として、誇らしい嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
アフリカでの結核のお灸活動は、イギリスのチャリティ団体によって設立された『モクサアフリカ』という団体が携わっているようなので、興味がある方はその団体のホームページのリンクを貼っておくのでご覧ください。【モクサアフリカの公式ホームページ】はこちらから。
今、私たちはコロナウイルス感染の脅威に晒され、インフルエンザ感染のダブル流行もあり、近しい人が感染するのも日常となり、未だ恐々とした日々が続いています。そこいら中に感染源はあるのですから、マスクや手洗いで予防するだけでは心もとないです。
こんな時だからこそ、自分で気軽に出来るお灸を使って、免疫力を高め感染源に負けない強い体作りをしてみませんか?
今回ご紹介する『免疫力UP』の厳選ツボは、
松尾芭蕉で有名な〔足三里〕と、健康管理には欠かせない万能ツボ〔合谷〕の灸です。
温灸(台座灸)の準備や取り扱い方法はこちら「日々の不快症状、セルフケア灸で改善しよう!」をご覧ください。
足三里(あしさんり)
膝の外側のくぼみに指4本を置いた先の隆起した脛(すね)のすぐ脇(きわ)に取る。
合谷(ごうこく)
手の甲側の親指と人差し指の間にあるくぼみ。やや人差し指側寄りで、押すと痛気持ち良いことが多い。
お灸はリラックスできる環境で行うと、より効果的です。
気持ち良いと感じる程度の温度で、継続して行うことが免疫力をキープするコツです。
頑張り過ぎず、楽しみながら健康管理をしていきたいですね♪