熱中症は暑邪を撃退せよ!

熱中症になったウサギ 体を守ろう。

話題の熱中症。皆同じ対策で良いの?

近年の猛暑続きで熱中症の話題が毎日のように飛び交い、今朝も「元気で若い人でも熱中症にかかるので注意してください。」とテレビ番組のアナウンサーが心配そうな顔で呼びかけをしていました。

熱中症は〔めまい・立ちくらみ・気分不良・倦怠感〕などの軽度のものから〔吐き気・頭痛・筋肉のひきつり〕などの中程度のもの、さらに重度になると〔けいれん・意識障害〕など危険な状態になります。

『夏バテ』と聞くと軽い感じで受け止められますが『熱中症』は同じ身近なものでありながら、自分も家族も「絶対になりたくない!」と願うのではないでしょうか。

「絶対になりたくない」熱中症の予防・対策として〔エアコンの活用や日除け、衣類寝具の調整などの暑さ対策〕 〔十分な睡眠、適度な運動、バランスの良い食事などの栄養管理〕 〔水分電解質補給で脱水予防〕など、今や殆どの人が知っていることと思います。

そして、子供や高齢者、基礎疾患を持っている人がなりやすく注意が必要なこと。一方、元気な若者も突然かかることもあること。

あれ?それって「熱中症の予防策って誰でも同じでいいの?」と思いませんか?

上記のひと通りの予防・対策はもちろん効果的です。

でも、東洋医学的な言い方をすると、

「暑邪(しょじゃ)が入り込みやすいヒトは患いやすく、症状の程度は体に侵入した深さで違う」

よって

「予防・対策は人によって違う」

ということです。

暑邪(しょじゃ)って何?

暑邪とは、夏の暑さが体に入ってきてダメージを与えることを表した言葉です。

例えば、

熱は上に昇る性質があります。人の体も同じで、侵入した暑邪が体の上部に溜まると〔のぼせ〕〔頭痛〕〔立ちくらみ〕〔息切れ・動悸〕などの症状が現れます。

胃腸に溜まると〔食欲不振〕〔吐き気〕などが現れます。

体が暑邪の熱を下げようと大量に発汗すると脱水状態となり、〔筋のひきつり〕が起こります。

更に全身の臓器に熱が広がると〔けいれん〕や〔意識障害〕など重症になります。

この暑邪ですが、体に『元気』が満ち足りていれば侵入しようとしても押し返されて入ることが出来ません。

但し、暑邪があまりにも強すぎたり、長時間浴びると「元気」の結界を超え侵入されてしまいます。ですから、ある程度の温度調整を行うことは必須です。過信は禁物です。

夏の間、この攻防戦が続くわけです。

暑邪との攻防戦

この『元気』は胃腸で作られる(東洋医学でいうところの)【】と【】から成り、体を守る役割をします。

血:体のエネルギー源。保温や冷却なども担う。

気:体の防御網の役割を持つ。

一般的に子供や高齢者、基礎疾患がある方などは、この血と気を作る能力が若者よりも低い為、暑邪が入りやすい状態と言えるでしょう。

また、不摂生により胃腸の働きが弱っている場合も侵入されやすい状態と言えるでしょう。これは若者でも例外ではありません。

もちろん個人差はあります。中にはとんでもなく高い能力の胃腸を持つ子供や高齢者の方もいますし、健康体に見える若者でも体質的に能力の低い方もいます。

この暑邪を跳ね返す【元気】を作り出す胃腸の働きが非常に重要なことは理解して頂けたでしょうか?

予防・対策はどうなるのか。

『熱中症』になってしまった場合、まずは涼しい環境にして衣服を緩め安静とし、頭や脇の下などを冷たいもので冷やし、体表からの冷却を試みましょう。

失われれたであろう水分電解質を[経口補水液]などで補いましょう。氷などで冷たくして飲んでも良いかと思います。

とにかく、体の中の熱をなるべく早く発散させることが先決です。但し、中程度以上の症状では、この程度の冷却では間に合いません。救急で病院に行かれて下さい

お薦めする『熱中症』の対策と予防

最初に述べた[暑さ対策][脱水対策][体調管理]はもちろん必要ですが、積極的な回復と予防をする方法、それは「胃腸の働きを回復すること」です。

胃腸に優しい対処法で思いつくのは「温かい消化の良い食べもの」「外からお腹を温める」ことですが、これは『夏バテは何故起こるのか。(東洋医学視点)』の回でお話した冷えが原因の場合に有効です。『熱中症』になった時点で胃腸が弱っていた可能性はあるものの、すでに熱が入り込んでいる状態なので温める行為は逆効果です。

弱って能力が低下している胃腸は、材料が入ってきても上手く血や気を作り出せません。なので、吸収しやすい材料が必要となります。(予防の場合は温かくてもOKです)

そこで2種類の便利な食材をご紹介します。

ひとつめは【甘酒】です。

甘酒の種類はノンアルコールの[米と麹でできた甘酒」です。発酵した米は胃に負担をかけずに消化でき栄養満点。その栄養素はブドウ糖とビタミンB群が豊富に含まれており直ぐにエネルギーとして使えます。「甘酒は飲む点滴」とよく言われる理由ですね。
そして、甘味は東洋医学では胃腸の働きを補助する作用があるといわれ、甘い甘酒は[元気]を作り出しやすくする良い食材です。
最近は[腸活]にも良いと甘酒は人気ですから、何種類も色々なメーカーから販売されていますね。

但し、美味しいからと飲み過ぎると栄養過多になるので要注意です‼ある意味危険な飲み物かも(笑)

ふたつめは【総合栄養食品】です。

栄養バランス

最近では色々な種類や味が出ています。ドラッグストアやスーパーでも売っており好みで選べて入手もしやすい食品となりました。市販名は[メイバランス][カロリーメイト]など。液体でもゼリータイプでも胃腸への負担はさほど変わらないのでお好みで。
この食品は栄養バランスが整っているので、栄養不足になっている時などはとても良い食品です。

日頃から胃腸を労わる生活を心掛けると『熱中症』や『夏バテ』の予防にもなり、免疫力UPも期待できます。

体の守りを内側から強化し、猛暑を乗り切っていきましょう 

2023.夏