よく聞かれる質問

よくある質問

鍼灸で○○は良くなりますか?

東洋医学の病(やまい)の考え方は、病名ではなく全体的な身体の状態や症状で捉えています。病名は『参考』としてみます。腰痛や神経痛、高血圧、不眠、更年期障害など様々な症状が出現した状態は、身体の健全な生命活動を営むシステムのどこかに支障をきたし自己回復が出来ていない状況ということになります。鍼灸治療は『局所を温めたり、刺激することによる血行促進や鎮痛などの直接的な作用』と『自己回復力向上をはかる間接的な作用』で症状が改善する仕組みになります。

WHO(世界保健機構)では、鍼灸の効果に有効性が認められる病名や症状が沢山載っているので、具体的に照らし合わせてみたい方はそちらも参考になさってください。

皆さん皮膚に鍼や灸で刺激したものがどのように作用して効果に繋がるのか疑問に持ちますよね。では、東洋医学の考え方を簡単にお話しさせて頂きます。
根本として、自然も動植物も物事全てで起こる現象は常に流動しており、増えたり減ったりしながら均衡(バランス)を保っています。人間も同じで何らかの理由で心身のバランスが崩れた時に『症状』が現れます。先ず、この不均衡を特有の診察法で見つけます。そして全身を網羅している経絡(けいらく)という穴(つぼ)の道を利用して遠方から調整していきます。例えば、元気のない植物を想像してください。弱った枝葉だけを見て薬を付けたり切り落とすのではなく、幹と根もみて治すと言えば分かりやすいでしょうか。土台が元気になることも含めて『良くなる』よう鍼灸がその助けになる役割を担うと私は考えています。

その他 当院で、よく聞かれることはコチラ↓

Q
先生はいつも両手首で脈を測るけど、何が分かるの?
A

心身のバランスの状態が分かります。その時の体調や大まかな体質も分かります。

Q
腰痛なのに手足や腹まで鍼灸をするのは何故?
A

身体には神経や血管と同じように、気・血・水の通る道(経絡)があって、まるで全身を網羅している線路のように幾つかのルートに分かれたり連結したりしています。そしてその線路(経絡)には駅(つぼ)が存在していて、経路上に異常が起こると離れた駅にも反応点として症状が現れます。この反応点から悪い経路や場所を特定して、そこに影響を与えられる駅(つぼ)を経由して離れた場所からも作用させることが出来るので、手足や腹のつぼを使うことが多いです。

Q
腰が楽になったと思ったら次は肩が痛くなった。痛みは移動するの?
A

実は痛いところに原因があるとは限りません。殆どの場合は離れた場所に原因があり、その反応点として痛みという形で現れます。(上記Q&A参照)治療の途中には経路上で反応(痛み)が変わることもあります。また、もうひとつ考えられるのは感覚由来のものです。ひどく痛い箇所が楽になると、次に痛いところの気になる割合が増してくる現象です。

Q
お灸はギリギリまで熱さを我慢したほうが効く?
A

お灸にも色々種類がありますが、これは温灸のことですね。ギリギリまで我慢するとあたり前ですが火傷します。わざと火傷をさせて免疫力を上げる効果を狙ったお灸法もありますが、温灸は温かさを感じた時点で効果があるので、温かい→少し熱くなったくらいのタイミングで取ると一番効率的です。他に直接灸という米粒くらいの小さなお灸は最後まで燃やしますが、熱い?今やったの?くらいの弱い刺激のものです。直接灸の場合火傷は皆無ではありませんが、当院では保護シールを使いリスク減少をしています。

Q
鍼を刺しているのに何故出血しないのか?
A

鍼灸の鍼と注射や裁縫の針では構造自体が違います。使用する鍼は非常に細くしなやかで先端の加工も工夫されています。なので正しい方法で刺入すると痛みを感じる皮膚のセンサーも反応しませんし、血管や神経に当たったとしても鍼が突き破ることは殆どないです。よって痛みや出血は殆ど起きないのです。但し、例外もあります。うっ血(於血)があると鍼で開けた穴から溜まっていた血が漏れ出てきます。この場合は出るべくして出た感じです。それから薬や病気、貧血等で血管が壊れやすくなっていると刺入の刺激はもとより、ピンポイントで圧を加えただけでも内出血を起こす可能性が高くなります。また、顔の皮膚は非常に薄く毛細血管も豊富なので同じく内出血が起きやすいです。内出血になったとしても打撲ではないので痛みは伴わず数日で吸収されていきます。  

Q
鍼を刺した後すぐに抜く時と、しばらくそのままにする時があるのは何故?
A

しばらく鍼を刺したままにしておくことを『置鍼』といい、気の巡りを更に良くする効果があります。しかし、体力が落ちていたり、体質によっては刺激量が多くなりすぎる場合もあるので状態を見ながら調整しています。また、鍼に敏感な人やのぼせやすい人も同様なので、その時々で施術方法は違ってきます。

Q
施術後は風呂に入っても良いのか?
A

施術後1時間以上あけてから入られてください。施術後は循環がとても良くなっているので、すぐに入浴や運動、飲酒などをされると身体への刺激量が過剰となり、だるさや症状が悪化することがあります。運動や飲酒は一晩お休みされることをお勧めします。